夏の水遊びにぴったりな「折りたたみプール」。
空気入れ不要でコンパクトに収納できる手軽さから、子育て中の家庭を中心に人気が高まっていますよね。
でも実は、買ってから「ちょっと失敗したかも……」と感じる声もちらほらあるんです。
今回は、そんな折りたたみプールの「後悔しないために知っておきたい8つのデメリット」を中心に、選び方や快適に使う工夫もあわせてご紹介します。
これから購入を検討している方にとって、きっと役立つヒントになるはずです。
折りたたみプールってどんなもの?
折りたたみプールとは、名前の通り折りたたんで収納できるタイプの家庭用プール。
ビニールプールのように空気を入れる必要がない「フレームなし」タイプや、パネルを組み立てるような構造のものが多く、設置もラクに感じられるのが特徴です。
空気入れ不要で手軽に使える!人気の理由とは
最大の魅力は、やっぱり「空気入れ不要」なこと。 ビニールプールのように大きな空気ポンプを用意したり、膨らませる作業で汗だくになったりする必要がないので、準備がぐんとラクになります。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、準備に時間がかかると遊ぶ前から親も子どもも疲れてしまいがちですが、そのストレスが少なく済むのはとても助かります。 また、使わないときにはペタンと平らにたたんで収納できるため、玄関横や棚のすき間、クローゼットの下などにもすっきり収まります。
季節の変わり目に「どこに片づけよう…」と悩むことも少なく、省スペースで管理できるのがうれしいポイントです。 さらに、空気を抜く手間や収納用の袋が見つからない!というビニールプールあるあるも回避できるため、忙しいママやパパにとってはかなりの時短になります
ビニールプールとの違い・選ばれるタイプ
どっちがいい?折りたたみプール vs ビニールプール
特徴 | 折りたたみプール | ビニールプール |
---|---|---|
設置のしやすさ | 空気入れ不要、広げるだけでOK | 空気入れが必要、ポンプ準備が面倒なことも |
片付け・収納 | 折りたたんでスリム収納が可能 | 空気を抜いて乾かす必要あり、収納にやや手間 |
耐久性 | 型崩れしやすいタイプもある | 厚みや構造でしっかりしていることが多い |
サイズ・形の種類 | 比較的少なめ(丸型・正方形が主流) | 大型・長方形・スライダー付きなどバリエーション豊富 |
安定性 | 地面や水量により不安定になる場合も | 空気で膨らんでいるため安定しやすい |
- 「準備と片付けがラク」なのは 折りたたみプール
- 「安定感や遊びやすさ」を重視するなら ビニールプール
使う場所や人数、保管スペースに合わせて選ぶと失敗しにくいよ◎
折りたたみプールは耐久性が高いものも多く、底がしっかりしているタイプや、水漏れしにくい多層構造のものなど、機能的に優れている商品も数多くあります。 また、簡単に設置できる構造や、排水口が工夫されているモデルも増えており、子育て中の家庭にとって魅力的な選択肢になっています。
その一方で、「折りたたみ=ラクで便利」というイメージだけで購入してしまうと、実際には思ったより重かったり、折り目が強くて開きにくかったりして、扱いにくさを感じることもあります。 特に初めて使う人にとっては、構造がシンプルすぎて逆に不安定だったり、子どもが中でバシャバシャと動いたときにフチが崩れやすかったりする点で戸惑うこともあるようです。
折りたたみプールは、見た目の可愛さや値段だけで選ぶと後悔しやすいアイテムでもあります。 選び方次第で大きく満足度が変わる商品だからこそ、自分の家庭の環境や使用シーンに合わせてしっかり比較・検討し、事前にリサーチをしておくことがとても大切なんですね。
折りたたみプールのデメリット8選
「ラクに使える」と思っていた折りたたみプール。でも実際には思わぬ落とし穴も。
ここでは、購入前に知っておきたい注意点を8つに分けてご紹介します。
① 設置が意外と手間!サイズによっては大仕事
小型サイズであれば広げて水を入れるだけで済みますが、 中〜大型になると、平らな場所を確保したり、水を運んだり、思った以上に手間がかかります。
特に庭の地面がデコボコしていたり、場所が狭かったりすると、まっすぐ広げるのが難しくなることもあります。
また、最初は折り目が強くついていて形が崩れやすく、しっかり広げて形を整える作業が必要なことも。 この作業には思ったよりも時間がかかることがあり、「簡単に使えると思ってたのに…」と感じる人も少なくありません。
加えて、水を張る前にしっかり位置を決めておかないと、途中で動かすのも大変なので、事前の準備が意外と重要になります。
② 倒れやすい・フチが弱いタイプに注意
空気を入れない=フレームがないため、しっかりした形を保ちにくいものもあります。 特に、側面がやわらかい素材でできているタイプは、子どもが少し寄りかかっただけでも変形しやすくなってしまいます。
子どもが寄りかかったり、おもちゃがひっかかったりすると、フチがペコっと倒れてしまうことも。 水がこぼれたり、全体が崩れたりするリスクもあるので、選ぶ際は構造をよく確認しましょう。
また、水を張ると外側に力がかかり、時間が経つにつれて少しずつ変形していく場合もあるため、安定感のある設置場所や補強の工夫が必要です。
③ 水漏れや破れのリスクも!耐久性に差がある
素材や縫製が甘いものだと、繰り返しの使用で破れやすくなることがあります。 特に縫い目の部分は水圧や子どもの動きにより負荷がかかりやすく、ほつれや裂け目の原因になることもあるんです。
とくに底面は薄めに作られていることが多く、石やコンクリートの上に直接置くと、すぐに穴が開いてしまうことも。 日光で熱された地面と接触することで、素材が劣化しやすくなる場合もあるため、置く場所にも配慮が必要です。
耐久性が心配な方は、下にクッションマットを敷くのもおすすめです。 ホームセンターや100円ショップで購入できるジョイントマットや、人工芝を活用することで、底面を保護しつつ安全性も高めることができます。
④ 小さすぎて物足りない?子どもの成長に合わないことも
「とりあえず80cmでいいかな?」と軽い気持ちで購入したけれど、実際に使ってみたら子どもがすぐ窮屈そう……そんな失敗談も少なくありません。
特に水の中で遊ぶときは体の動きが大きくなるため、思ったよりもスペースが必要になるんですよね。 兄弟や友だちと一緒に入る場合は、さらに狭さを感じてしまうことも。
子どもの年齢や体格、兄弟の人数なども考慮して、サイズは慎重に選ぶ必要があります。 また、今の年齢に合わせるだけでなく、来年以降も使えることを見越して、少し大きめを選んでおくと安心です。
⑤ 大型タイプは収納スペースが必要になる
折りたためるとはいえ、大型サイズになるとかなりかさばります。 素材によってはたたんでも厚みが出たり、形が整わずかさばってしまうケースも多いんです。
使用後に完全に乾かしてから畳まないとカビや臭いの原因にもなり、特に湿気が多い季節や日陰での保管では注意が必要です。 しっかり乾かすには、晴れた日に広げて干すスペースも必要になるため、意外と手間がかかる作業になります。
収納場所を確保しておかないと、結局「置き場に困るモノ」になってしまうことも。 特にマンションや収納スペースの少ないお家では、使わない期間中の保管が大きな課題になります。
⑥ 排水・片付けが意外と大変!水の重さも盲点
満水にした状態では何十リットルもの水を使うため、排水にも時間がかかります。 水が溜まった状態では非常に重く、簡単に動かすことができないため、排水作業を始める前にきちんと場所を決めておく必要があります。
排水口の位置が不便だったり、ベランダや狭い庭では水の処理に困ることも。 特に排水先に勾配がない場所や、側溝が近くにない家庭では、バケツなどを使って何度も運ばなければならず、かなりの手間になります。
片付け時に水を運ぶ作業が大変で「こんなに重いとは思わなかった…」と感じる声も。 また、排水中に水が勢いよく広がって周囲を濡らしてしまい、洗濯物や靴が濡れてしまった…という失敗談もあるため、周囲への配慮も必要です。
⑦ 地面によって使いにくい/傾斜・砂利に弱い
砂利や斜めになった地面だとバランスが悪く、形が崩れやすくなります。 さらに、不安定な場所ではプール内の水が偏って溜まりやすくなり、片側に負荷が集中することでプール全体が傾いたり、倒れやすくなることもあります。
また、底が傷みやすくなったり、安定感が得られなかったりするので、安心して遊ぶためには設置前の環境確認がとても重要です。 地面の状態に合わせた対策(マットや人工芝など)が必要になる場合もあります。
特に、柔らかいクッション性のあるマットを敷くことで、底の保護だけでなく、滑りにくさや転倒防止にもつながります。 あらかじめ敷物を準備しておくことで、設置時の手間も減り、より快適に使えるようになります。
⑧ 安全対策が必要!すぐに水があふれる/転倒の恐れも
縁が低いタイプは少しの動きでも水があふれたり、子どもが外に転げ出てしまうことがあります。 特に水遊びに夢中になっているときは、体を大きく動かすことが多く、ちょっとした勢いでプールの外に倒れこんでしまうケースもあるんです。 大人がそばで見守っていても、一瞬のすきに滑ったり倒れたりという危険も。
小さな段差や滑りやすい床があると、さらにリスクが高まるため、周囲の環境整備も重要になります。 安心して使うためには、安全面に配慮した設計を選ぶことが大切です。 たとえば、縁が少し高めでしっかりとした素材のものや、滑り止め加工がされているタイプを選ぶと安心感が増します。
また、滑り止めマットを周囲に敷いたり、プール周辺に座って遊ぶルールを決めたりすることで、事故のリスクをぐっと減らすことができます。
後悔しない選び方のポイント
ここでは、先ほど紹介したデメリットを踏まえて、後悔しないための選び方をまとめてみました。
サイズ・素材・構造をチェックしよう
年齢別サイズ目安の参考表
年齢・学年 | サイズ目安 | 人数目安 | 備考 |
---|---|---|---|
1〜3歳(未就園児) | 約70〜100cm | 1人用 | 深さは20〜30cm程度が安全 |
4〜6歳(年少〜年長) | 約100〜120cm | 1〜2人 | 水の深さは30cm前後まで |
小学1〜3年生 | 約120〜150cm | 2人前後 | 膝〜腰くらいの水深目安 |
小学4〜6年生 | 約150〜180cm | 2〜3人 | 大きめプールでのびのびと |
中学生以上 | 180cm以上(推奨) | 2人以上 | リラックス目的向き |
「とにかく安くて小さいものでいいや」と思って買ってしまうと、 結局すぐに買い替えることになってしまうことも。 特に子どもが成長していくスピードは早く、今年ピッタリだと思ったサイズでも、翌年には物足りなく感じることもあります。
また、水を入れるとプールの形が変形することもあり、思っていた以上に水位が浅くなったり、狭く感じたりすることもあります。 底の厚み、壁の高さ、耐久素材かどうかなど、チェックポイントは意外と多いんです。
さらに、底が薄いと地面の凹凸を拾ってしまって安定しなかったり、壁が低いと水がこぼれやすくなったりするため、細かな仕様も見落とさずに確認しておくことが大切です。
設置場所と排水方法をシミュレーションする
ベランダに置くのか、庭なのか、地面は砂利か土か……設置場所によって適した形状は変わります。
たとえば、ベランダの場合はスペースが限られているうえ、水の飛び散りや排水先の確保が難しくなるため、サイズや排水方法を特に慎重に選ぶ必要があります。
庭で使う場合も、日当たりや風通し、水を流す方向などを事前に確認しておくことで、使い勝手が格段にアップします。
また、排水口の位置や向きによっては、水抜きの際に苦労することもあります。 排水口がプールの底面中央にあるタイプだと、傾けたり持ち上げたりする必要がなく便利ですが、排水先に段差や障害物があると詰まりやすくなることも。
事前に「どこにどう置いて、どう水を流すか」を考えておくと安心です。 できれば実際に水を流す想定で地面の傾斜や排水口までの距離を測っておくと、後悔のない設置ができます。
折りたたみプールの口コミ・評価も参考に
購入前には、楽天やAmazonなどのレビューをチェックしておくのもおすすめ。
実際に使った人の声から「思ったより小さかった」「すぐ破れた」「でも片付けはラク!」など、
リアルな意見を参考にすることで、自分に合った商品選びがしやすくなります。
折りたたみプールを快適に使う工夫
ちょっとした工夫で、折りたたみプールをもっと快適に、安全に使うことができますよ。
プレイマットや人工芝を敷くと安心
プールの下にプレイマットや人工芝を敷いておくと、底の傷み防止やケガの予防にもなります。 特にコンクリートや砂利など硬くてデコボコした地面の上では、プールの底面が擦れて傷ついたり、座ったときにお尻や膝が痛くなったりすることもあるんですよね。
地面が硬い場所や砂利の場合は、100均で手に入るジョイントマットなどもおすすめ。 最近では防水加工された屋外用マットもあり、耐久性の面でも安心できます。
冷たさや衝撃も和らぐので、子どもにもやさしい環境になります。 また、地面の温度上昇を抑える効果もあるため、日差しが強い日でも快適に遊べる工夫として取り入れる人が増えています。
水温対策・日よけアイテムも活用しよう
夏の日差しは想像以上に強いもの。
長時間の水遊びでは、直射日光によってプールの水温も上昇しやすく、熱中症や肌のダメージにつながることもあるため、しっかりとした日よけ対策が重要です。
パラソルやサンシェードを活用すれば、直射日光を防いで快適に遊べます。 設置する際は、日差しの動きを考慮して角度を調整したり、風に飛ばされないよう固定する工夫も忘れずに。
また、ホースの水が熱くなりすぎないよう、最初は少し流してから使うなどの工夫も必要です。 特に金属の蛇口やホースの先端はかなり熱を持つことがあるので、触る前に水を流して温度を確認するようにしましょう。
片付け時は“乾かし方”がポイント!カビ対策も忘れずに
使い終わったプールは、タイプのプールは折り目やつなぎ目に水が残りやすく、そこが湿気を含んだままだとカビの温床になってしまうこともあるんです。
風通しのよい場所で干したり、タオルで水気を拭き取ったりしてから収納しましょう。
時間がないときは、扇風機やドライヤーの冷風モードを使って乾燥を補助してあげるのもおすすめです。 しっかり乾燥させることで、次のシーズンも気持ちよく使えますし、長持ちにもつながりますよ。
我が家はこう選ぶ予定!調べて気づいたリアルなポイント
実は我が家ではまだ折りたたみプールを購入していません。 でも、いろいろ調べてみる中で「これを知らずに買ってたら、きっと後悔してたかも…」と感じることがたくさんありました。
たとえば…
- 「とりあえず小さめサイズでいいかな」と思っていたけど、兄弟で使うには狭そう
- フチがやわらかいタイプだと、水がすぐこぼれてしまうこともあると知って驚き
- 排水や片付けの大変さは想像以上。ベランダ設置だと特に要注意かも
実際に買ってから困るより、こうしたリアルな声や注意点を先に知れてよかったと思っています。 これから購入を検討する方の参考になればうれしいです◎
まとめ|「折りたたみ」だけで選ばず、後悔のない夏に!
折りたたみプールは、手軽さが魅力の反面、設置や管理に意外な手間もあるアイテムです。 軽くて扱いやすそうに見えても、実際には設置場所や排水、収納方法まで考える必要があり、思った以上に工夫が求められる場面もあります。 見た目やサイズ、価格だけで選ぶと後悔してしまう可能性もあり、「もっと早く情報を調べておけばよかった」と感じる方も少なくありません。
でも、デメリットをきちんと理解し、対策や工夫を取り入れることで、ぐんと使いやすくなります。 たとえば、使用前にサイズや設置場所をよく確認したり、敷物や日よけアイテムを併用するだけでも快適度は大きく変わります。 さらに、使い終わった後の乾燥や収納方法もひと工夫すれば、長くきれいに使うことができますよ。
せっかくの夏、子どもと一緒に楽しい水遊び時間を過ごすためにも、しっかり準備して「買ってよかった!」と思える選択をしてくださいね。 気持ちよく遊べる環境づくりが、思い出づくりにもつながっていきます。