詰め替えをやめた理由|“美しいけど面倒”な現実
洗剤や掃除用品の詰め替えボトル収納、SNSなどで一度は見かけたことがあるかもしれません。シンプルで統一感があって、とってもおしゃれ。でも、実際にやってみたら……あれ? ちょっと違うかも?と感じたこと、ありませんか?
わたしも、かつては「生活感を隠す収納こそ美しい」と思い込んでいました。市販のラベルをはがし、真っ白なボトルに詰め替えて整列させると、確かに見た目はすっきりします。でも、その裏にはけっこうな手間が隠れているんです。
まず、詰め替え作業そのものが面倒。ボトルの口が小さくてこぼれてしまったり、全部入りきらなかったり。しかも、ボトルごとに中身を覚えていないと、あとで混乱してしまうことも。
そして、在庫管理も意外とやっかいでした。中身が見えないから、つい「まだあったっけ?」と余計に買ってしまうことも。見た目を優先したせいで、むしろ暮らしが煩雑になってしまったんです。
ズボラ的・ボトルごと収納のすすめ
そんな経緯から、わたしは思いきって「詰め替え、やめてみよう」と決めました。最初はちょっと勇気がいりましたが、いざやってみるとびっくりするくらいラクになったんです。
市販のボトルのままだと、残量がひと目でわかるので在庫管理がしやすくなりました。詰め替えの時間も手間もゼロに。さらに最近は、ドラッグストアで売っている洗剤ボトルもそこまでダサくないものが増えてきていて、そこまで「生活感」に悩まされることも少なくなったように感じます。
「見た目を整える」ことは大切だけれど、それが自分の手間を増やしてしまうのなら本末転倒。無理におしゃれを目指すより、自分がラクに感じるスタイルのほうが、日常にはなじみやすいのだと気づかされました。
最近は、詰め替え用のパウチをそのまま使える専用ボトルや引っかける収納タイプも登場しています。たとえば、袋ごとボトルにセットしてプッシュできるディスペンサーや、吊るすだけでそのまま使えるフック付きのパウチ型洗剤など。
詰め替えの手間をなくしつつ、見た目もスッキリさせたいという方にはぴったり。こうした“詰め替えだけど詰め替えない”工夫も、ズボラ派にはありがたい選択肢のひとつです。
ボトルごと派の洗剤収納アイデア
「そのまま使うと、やっぱりゴチャつくのでは?」と思うかもしれません。そこで、ボトルごとでもスッキリ見せる収納アイデアをご紹介します。
まずおすすめなのが、棚の高さを調整して、ボトルを立てて収納する方法。スプレーボトルや大きめの洗剤も取り出しやすく、見た目にも整いやすくなります。
また、カゴやボックスにまとめるだけでも、印象はぐっと変わります。中身が見えにくくなることで、生活感をほどよく隠せるんですね。モノトーンのバスケットなどを使うと、より統一感が出て◎。
さらに、ラベルの向きをそろえるだけでも、見た目の雑多感はぐっと減ります。自分でシールを貼っておくと、家族が見ても分かりやすくなりますよ。
ただし、ボトルそのままだと手垢や汚れが目立ちやすいので、こまめに拭く習慣を取り入れると快適です。
実際に変えて感じたメリット・デメリット
わたしが実際に「詰め替えやめます!」と宣言してから感じたことを、正直にまとめてみますね。
【メリット】
- 詰め替え作業がなくなって、心が軽くなった
- 残量が見えるので、買いすぎ・買い忘れが減った
- 洗剤やスプレーの使用頻度が上がった(取り出しやすいから)
- 収納スペースの見直しにもつながった
【デメリット】
- SNS映えのような「整い感」はあまり出ない
- メーカーごとにサイズやデザインが違うので統一感は出にくい
それでもわたしにとっては、日々の家事が少しでもラクになることのほうがずっと大切。完璧じゃなくていいんです。ストレスが減ったことが、いちばんの変化でした。
「ズボラでも片付いた!」を叶える収納マインド
昔のわたしは「片付け=頑張るもの」だと思い込んでいました。でも今は、「頑張らなくても片付く仕組みづくり」のほうが、長続きするんだと実感しています。
洗剤収納に限らず、「自分がラクかどうか」を軸に選ぶこと。それが、ズボラでも心地よく暮らすコツなんだと思います。
見た目はあとから整えてもOK。最初から完璧を目指さなくても、自分なりのやり方で、少しずつ整っていくプロセスを楽しめたら、それだけで暮らしはうまく回り始める気がします。
まとめ|詰め替えをやめて、毎日の家事がちょっと軽くなった
洗剤の詰め替え収納をやめたことで、「ちょっとした面倒」がひとつ減りました。見た目を完璧にすることよりも、日々の手間を減らすことのほうが、わたしには合っていたようです。
誰かの“美しい暮らし”を真似するのも素敵ですが、自分の暮らしやすさにフォーカスしてみると、もっと心地よい日常が見えてくるかもしれません。
詰め替えに疲れている方は、一度“ボトルごと”に戻してみるのもひとつの手。無理なく続けられるスタイルで、家事をもっとラクに、もっと気楽にしていきましょう。