春の風が心地よくなってくると、そろそろ衣替えのタイミング。けれど「このコート、洗うべき?」「ニットはそのままでもいい?」と迷うこと、ありませんか?
今回は、冬服をしまう前に見直したい「洗う or 洗わない」の判断ポイントや、収納前のひと手間、来年も気持ちよく着るための工夫をチェックリスト形式でご紹介します。
そのまま収納はNG?冬服を洗うべき理由
冬は気温が低く汗をかきにくいため、つい「そんなに汚れていないかも」と思いがち。でも実は…
- 室内と外気の温度差で意外と汗をかいている
- 空気中のホコリや花粉、皮脂などがつきやすい
- 目立たなくてもニオイや湿気がこもっている
このまま片付けてしまうと、虫食いやカビ、黄ばみの原因になることも。実際に、去年ダウンを洗わずしまったら、翌年出したときにうっすら黄ばみが…なんて失敗談も耳にします。
だからこそ、収納前には「洗う?洗わない?」をしっかり見極めることが大切です。
【洗う?洗わない?】冬物アイテムの判断チェックリスト
●コート類(ウール・ダウン・中綿)
- 使用頻度が高い
- 襟や袖が皮脂で汚れている
- 飲食のニオイがついている
▶ウールコートは自宅での洗濯が難しいため、きれいにブラッシングした上でクリーニングに出すのが安心。
▶ダウンジャケットは中綿の偏りや乾きムラに注意しながら、自宅で洗濯可能なものは洗うという人も多いですね(私も毎年洗っています)。自宅で洗うときは、洗濯機の弱水流でネットに入れ、しっかり脱水→平干しがコツです。
●ニット・セーター類
- 毛玉が目立つ
- 何度も着ている
- ニオイが気になる
▶洗濯表示をチェックし、手洗い可なら自宅で優しく洗いましょう。
洗った後は平干しして形を整えるのがポイント。ついでに毛玉取りやほつれの補修もしておくと、来年すぐ着られます。
私は洗面ボウルに中性洗剤を薄めて、やさしく押し洗い→タオルで水気を取って干す方法をよく使っています。
●インナー・タイツ・靴下類
- 肌に直接触れるもの
- 複数枚あるもの
これらは基本的に毎回洗っているアイテムなので、洗濯済みを確認してから収納へ。劣化しているものがあれば、この機会に処分も。
●マフラー・手袋・帽子
- 首まわりや手のひらに触れる
- ニオイやシミがついている
素材によっては手洗いがおすすめ。皮革製の手袋などは専用ケア用品で拭き取りを。
日差しの強い春以降はあまり出番がないので、このタイミングで洗っておくと◎。
収納前にやっておきたい“ちょこっと手入れ”
衣類を清潔に保つだけでなく、「次のシーズン、すぐ着られるようにしておく」ことも収納前の大事なポイントです。
- 毛玉を取る
- 取れかけのボタンを直す
- ニオイが気になる服は風通しの良い場所で陰干し
- ほこりをブラシで落とす
“ついで掃除”の感覚でやると、気軽にできておすすめです。
来年着る?もう着ない?「見直しのサイン」も要チェック
衣替えは、収納の見直しにもぴったりのタイミング。以下のポイントを参考に、「来年も着るかどうか」の判断基準を持っておくと、モノが増えすぎません。
- 今シーズン1回も着なかった
- サイズが合わない・着心地が悪い
- 傷みや色あせが目立つ
- 気分が上がらないデザイン
迷ったものは「保留ボックス」に入れて次の衣替えで再確認、という手もおすすめ。思い切って手放すことで、クローゼットの中も気持ちもすっきり。収納スペースに余裕があると、来年の衣替えも楽になります。
あると便利な衣類ケア&収納グッズ
アイテム名 | ちょこっとメモ |
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洗濯ネット | 型崩れ防止に。ニットやデリケート素材に◎。丸めてネットに入れると効果的。 |
毛玉取り器 | ニットの復活に必須。電動・手動どちらも便利。平らな場所でやると安全。 |
衣類用ブラシ | コートやウール素材のほこり落としに活躍。収納前にさっと一掃できて◎。 |
防虫剤(無香料) | 衣類のニオイ移りが気になる人におすすめ。クローゼット全体の空気もすっきり。 |
除湿シート | 湿気対策に。引き出しやクローゼットにぴったり。交換時期の目安もチェック。 |
圧縮袋 | ダウンや毛布をコンパクトに収納できる優れモノ。空気を抜きすぎないのがポイント。 |
収納ボックス | 立ててしまえるタイプが取り出しやすくて便利。ラベルを貼ると見つけやすい◎。 |
使い方を少し工夫するだけで、収納スペースも快適さもぐっとアップしますよ。
おわりに:ひと手間が来年の「着たい!」につながる
冬物の片付けは、つい後回しにしたくなるもの。でも、洗う/洗わないの判断やちょっとした手入れをしておくだけで、来シーズンのスタートがぐっと快適になります。
「来年も気持ちよく着られるように」
そんな気持ちを込めて、今日できることから少しずつ取りかかってみませんか?