床にモノを置いてしまう原因とは?
つい床に置いてしまうバッグや服、読みかけの雑誌など。「ちょっとのつもり」が積み重なって、気づけば床が見えない…なんて経験はありませんか?
この“床置き”が起こる原因のひとつは、「置き場所が決まっていない」こと。帰ってきてすぐの荷物や、脱いだ服、ポストから持ち帰った郵便物など、「とりあえずここでいいか」と置ける場所が床だと、無意識にそこが“仮置き場”になってしまうのです。
また、モノの定位置があっても、そこに戻すのが面倒だったり、遠かったりすると、つい床にポンと置いてしまいがち。気づかないうちに床が「便利な置き場」になっていることも多いのです。
床にモノを置かないだけで、暮らしが変わる
床にモノがないだけで、部屋の印象は驚くほどスッキリします。視界が広がり、掃除もしやすくなり、何よりも心に余裕が生まれます。
床置きを減らすと、毎日の“片付けストレス”がぐんと減ります。「片付けが苦手」「忙しくて片付ける暇がない」と感じている人にこそ、床置き対策は効果的。少しの工夫で、散らかりにくい部屋づくりがぐっとラクになりますよ。
わたしの場合は、ロボット掃除機を導入したのが転機でした。
「床にモノを置いていたら掃除できない」と気づいてからは、自然と“床置きしない暮らし”を意識するようになったんです。
まずは“定位置”をつくろう
床にモノを置かない暮らしを目指すなら、まず見直したいのが“定位置づくり”です。
たとえば、帰宅後にバッグを床に置いてしまうなら、玄関やリビングに「バッグ専用のかご」や「フック」を用意しましょう。脱いだ服を床に置くクセがあるなら、ベッド横にカゴやチェアを置くのも◎。
ポイントは「戻すのが面倒じゃない場所」に定位置をつくること。1歩で届く位置、ワンアクションでしまえる仕組みが理想です。
郵便物や書類などの細かいモノも、リビングに“書類ボックス”を用意するなど、置き場を明確にすることで、床への仮置きを防げます。
おすすめ収納アイデア|床にモノを置かない工夫5選
1. 壁面フックで“吊るす収納”
壁に取り付けられるフックやウォールポケットは、床置きを防ぐ心強い味方。バッグや帽子、エコバッグなどを掛けるだけで、空間もスッキリ見えます。
2. 「一時置きボックス」を決めておく
「すぐ片付けられないけど、とりあえずどこかに置きたい」というときは、専用のボックスを1つ用意しておくと安心。リビングや玄関に置いて、1日1回中身をリセットするようにすると散らかりません。
3. ソファ脇・ベッド脇にサイドテーブルを置く
読みかけの本やスマホ、眼鏡など、ベッドやソファのそばに置きがちなモノには、小さなテーブルや棚を配置。床に直置きせずに済むだけで、生活感がグッと減ります。
4. マグネット収納を使って“浮かせる”
キッチンや洗面所では、マグネットタイプの収納グッズが便利。掃除用スプレーや歯ブラシ、ティッシュケースなど、浮かせて収納することで床や棚がゴチャつきません。
5. 自立式の仕切りケースでスッキリ収納
無印良品や100均でも手に入る「仕切りケース」は、書類やタブレット、文具などの整理に◎。自立するタイプなら立てて収納できるので、床に置かれがちな“薄いモノ”も居場所ができます。
リセット習慣で“リバウンドしない部屋”に
せっかく床にモノを置かない仕組みをつくっても、少しずつ気が緩むと元通りに…。そこで取り入れたいのが「リセット習慣」です。
たとえば、夜寝る前に3分だけ部屋を見渡して、床に置きっぱなしのモノがないかチェックする。あるいは、帰宅してすぐに荷物を定位置に戻すことをルールにする。そんな“ちょっとした習慣”の積み重ねが、リバウンドを防いでくれます。
家族がいる場合は、全員で「モノの置き場所ルール」を共有しておくとより効果的。子どもにも「ランドセルはここ」「脱いだ服はここ」と、わかりやすく伝えてあげると、自然と片付けの意識が育っていきます。
動線を見直して、自然に片付く仕組みを
床置きを防ぐもうひとつのカギが「動線」の工夫です。
たとえば、「よく読む本をソファの上に置きっぱなし」という場合、その本の定位置が遠すぎるのかもしれません。使う場所の近くに本棚やかごを置くだけで、戻すのがラクになり、床置きが自然となくなります。
また、帰宅動線(玄関→リビング)に沿って、バッグや鍵、郵便物などを置ける定位置を配置すれば、「動線の途中で床に置いてしまう」ことを防げます。
動線を邪魔しない位置に収納をつくることで、わざわざ片付ける手間を感じずに、自然にモノが戻っていく流れが生まれます。
がんばらなくても散らからない部屋を目指そう
「片付けよう」「散らかさないようにしよう」と気合を入れても、忙しい毎日ではなかなか難しいものです。
だからこそ、がんばらなくても散らからない“仕組み”を作ることが大切。床にモノを置かないことは、その第一歩になります。
定位置を決めて、収納を工夫して、ちょっとしたリセット習慣を取り入れる。完璧じゃなくても、少しずつ整っていく部屋は、きっと心地よく感じられるはずです。
まずは今日、床にあるモノを1つだけ、戻してみることから始めてみませんか?