じめじめした空気が気になる季節。特に水まわりの「洗面所」や「キッチン」は、湿気がこもりやすく、気づかないうちにカビの原因になっていることもあります。この記事では、そんな湿気対策として、日々のちょっとした工夫や掃除のコツをお届けします。
見落としがちな“湿気ゾーン”に気づく
洗面所とキッチンには、湿気が溜まりやすい場所がいくつかあります。
たとえば洗面所では、
- 洗濯機の裏やすき間
- 洗面台の下の収納スペース
- 使用後すぐのタオルや歯ブラシ立て
キッチンでは、
- シンク下の収納
- コンロ周辺の壁や調味料ラック
- 食洗機やゴミ箱まわり
これらの場所は、こもった空気や水気が残りやすく、カビの温床になりがちです。
実際、うちの洗面所の洗濯機の裏に黒いカビがうっすらと広がっていたことがありました。普段見えにくい場所ほど、こまめなチェックが大切なんだなと実感しました。
「ここ、ちょっと湿ってるかも?」と気づいたら、まずは空気の通り道を意識してみましょう。小さな気づきが、大きなカビ予防につながります。
湿気対策の第一歩は“置き方”の見直し
実は、収納の仕方やモノの置き方を少し変えるだけで、湿気のこもりにくい空間にすることができます。
- 棚やボックスは壁から数センチ離して置く
- 通気性のよいバスケットやワイヤーラックを活用する
- ぎゅうぎゅう詰めにせず、余白を残す
とくに洗面台下やシンク下のような「閉じた空間」は、モノを詰め込みすぎないことが大切です。詰め込みすぎると、湿気が逃げずにこもってしまいます。
湿気は空気中の水分なので、空気が動かない場所では逃げ場を失ってしまいます。だからこそ、“余白”をつくって風通しを確保することが大事なんです。
また、床に直置きするよりも、少し浮かせておける棚を活用すると湿気がたまりにくくなります。見た目もスッキリして、お掃除のしやすさもアップしますよ。
窓がなくてもできる!換気の工夫
洗面所やキッチンは、窓がない場合も多いですよね。そんなときは、次のような工夫で空気の流れをつくりましょう。
- 換気扇を「使用中」だけでなく「使用後10〜30分」ほど回す
- 洗面所と廊下など、空気の通り道をつくるようにドアをあける
- 小型のサーキュレーターで空気を循環させる
また、除湿剤や炭・重曹などを置いて、空間の湿度を下げるのも効果的。100均でも手軽にそろいます。
夜や冬場など、外気温との差があるときは、ドアをあける換気がしにくいこともありますよね。そんなときは、こまめに換気扇を回すだけでも違いますし、浴室との仕切りを開けて空気をつなげるのもひとつの手です。
カビを防ぐ“ついで掃除”のすすめ
忙しい毎日。だからこそ、掃除のタイミングを決めず「ついでにやる」習慣がおすすめです。
- 歯磨きのついでに、洗面ボウルをサッとひと拭き
- シンクで野菜を洗った後に、排水口のまわりもサッとこする
- タオルを交換するときに、タオルハンガーをサッと拭く
こうした習慣を少しずつ取り入れることで、カビの予防にもつながります。
うちではキッチンの布巾を取り替えるとき、ついでに水切りかごや調味料ラックの下もサッと拭くようにしています。最初は面倒に感じても、習慣になると自然と手が動くようになりますよ。
もし家族がいる場合は、「ついで掃除」を家族とシェアしてみるのもおすすめです。「このタイミングでここを拭く」などを決めておくと、お互いに気づきやすくなります。
湿気対策グッズも味方にしよう
市販の湿気対策グッズもうまく取り入れてみましょう。
- くり返し使える珪藻土スティック
- シンク下に置けるコンパクト除湿器
- クローゼットや洗面台下用の吊り下げ式除湿剤
見た目がナチュラルなものやコンパクトサイズのものも増えてきたので、空間になじみやすいアイテムを選ぶと気分も上がります。
選ぶときは、設置場所のサイズや交換のタイミングをチェックするのも大事なポイント。取り替え忘れがないよう、カレンダーアプリにメモしておくのもひとつの方法です。
また、除湿グッズは「置くだけ」タイプだけでなく、コンセント式やUSB式のコンパクト除湿機も便利です。音が静かで場所をとらないモデルもあるので、一度チェックしてみるといいかもしれません。
おわりに|「ちょっと気をつける」で変わる湿気対策
湿気は目に見えにくく、つい後回しになりがち。でも、日々の“ちょっとした気づき”や“工夫”を積み重ねることで、ぐんと快適な空間になります。
特別な掃除道具や難しいルールは不要。できるところから、ゆるっと始めてみてくださいね。
これからの季節、カビに悩まされない暮らしを応援しています。