正月飾りを用意するとき、「もう出していいのかな、それとも年末まで待つのかな」と迷いますよね。飾り始めは12月13日以降が目安で、日程を決めかねる場合は、掃除を済ませて12月28日ごろに飾ることを候補にしてみましょう。
ただし、年末の日付の捉え方には諸説があります。ここでは、飾り始められる時期と、実際に自宅で飾る日を分けて考えます。風習を確かめながら、買い物や掃除を無理に詰め込まない予定を立てていきましょう。
正月飾りは12月13日以降、迷ったら28日ごろ
神社本庁「お正月のあれこれ」では、門松などの正月飾りは12月13日以降であれば飾ってよいと説明しています。また、12月28日の項目で、歳神さまを迎えるために門松・しめ縄・鏡餅などを整える時期を案内しています。
つまり、13日は飾り始めを考えられる時期、28日ごろは年末の支度を整える目安です。「13日に出さなければならない」「28日まで何も準備してはいけない」という意味ではありません。飾る日を一点に決める前に、この違いを押さえておくと予定を組みやすくなります。
たとえば、クリスマスの飾りと入れ替えたいなら、その片付けも含めて考えます。先に飾る場所と必要な物を確認しておき、設置は掃除の後に回す、と分ける方法もあります。年末に不在になる場合も、直前に慌てるより、家族と相談して準備できる日を探しておきたいですね。
年末の日付で迷いやすい点
「いつから」という答えを見つけた後に気になるのが、避けたほうがよいとされる日です。次の表は、神社本庁と三越伊勢丹の案内をもとにした整理です。縁起に関する説明を、特定の日に何かが起こるという予測として読む必要はありません。
| 日付 | 考えるときの目安 |
|---|---|
| 12月13日以降 | 飾り始められる時期 |
| 12月28日ごろ | 余裕をもって整える候補日 |
| 12月29日・31日 | 避けるとされる風習がある日 |
| 12月30日 | 案内に違いがあるため、家庭や地域の習慣を確認 |
29日・31日を避けるとされる理由
12月29日は「二重苦」を連想させること、31日は新年の直前に飾る「一夜飾り」となることなどから、避けたほうがよいと説明されます。先ほどの神社本庁の案内も、日付の理由に触れたうえで、諸説あることと、余裕をもった準備を勧めています。
神社本庁の案内は、歳神さまを迎える気持ちとして、準備を大切にする考え方を伝えています。気になる場合は、その日を避けられるように、先に設置日を決めておくとよいでしょう。
一方で、仕事や帰省の都合で予定どおりに進まないこともあります。過ぎてから「失敗した」と不安になったときは、インターネットの断定的な説明を増やして読むより、家で大切にしている習慣を確かめてみてください。信仰上の扱いに迷う場合は、身近な神社に相談する方法もあります。
飾りを受け継いでいる家族がいるなら、「これまではいつ飾っていた?」と聞くところからでも構いません。日付の意味を知ることと、自分の家のやり方を確認することを、ひと続きの準備として考えてみましょう。
30日は説明が分かれるため、家庭の習慣を確認
12月30日については、案内によって扱いが異なります。神社本庁は、旧暦の大晦日との関係から、30日も避けたほうがよいとする説明を載せています。一方、三越伊勢丹「正月飾りの代表」では、29日と31日を避け、28日までか30日に飾るという案内があります。
この違いがあるため、「30日なら全国どこでも同じ扱い」とは言い切れません。年末の別の日に準備できるなら、その候補も比べつつ、家庭や地域で続けている習慣があればそちらを確認してください。資料の違いを、どちらかが間違いだと急いで決める必要はありません。
たとえば、家族から30日に飾ると聞いていて、別の案内を見て迷った場合は、その習慣の背景を尋ねてみるのもよいですね。反対に、まだ家のやり方が決まっていないなら、迷いやすい日を避けて余裕のある日を候補にすると整理しやすくなります。
補足:この日付の説明は風習の紹介です。飾った日から、家族の運勢や出来事を判断するものではありません。
自宅の予定に合う飾り付けの日を決める

日取りを調べ終えたら、「何を、どこに、誰が飾るか」を予定に結び付けます。日付を押さえるときに、置き場所や取り付け方も一緒に確認しておきましょう。ここからは、家庭で予定を立てるときの進め方の例です。
飾る場所を決め、掃除と用意を分ける
まず、玄関にしめ飾りを掛けるのか、室内に鏡餅を置くのかなど、今回飾りたい物と場所を決めます。神社本庁の案内では、しめ縄は神聖な場所を示し、門松は歳神さまを迎える依代、鏡餅はお供え物とされています。見た目が似た飾りでも、役割を知ってから選ぶと納得しやすいですね。
玄関のしめ飾りなら、設置する面を確かめ、飾りの大きさや掛け方を確認してから掃除へ進みます。取り付け具を使う場合は、その製品が対応する面や重さの表示を優先してください。賃貸住宅や共用部分では、建物の決まりも先に確かめておきましょう。
掃除と設置をまとめるのが負担なら、場所を整える作業と、飾りを掛ける作業を分けて予定に入れる案があります。先に場所の準備ができていれば、飾る当日は必要な物をそろえてから取り掛かれます。家全体の大掃除が終わるまで何も始められない、と抱え込まないための進め方です。
鏡餅を用意する場合は、食品の扱いと飾りの準備を分け、保存方法などは購入品の表示を確認します。飾る日を決めたからといって、製品の注意書きを省いてよいわけではありません。
家族の予定と地域の習慣を合わせる
次に、家族の仕事や外出の予定と照らし合わせ、落ち着いて設置できる候補日を選びます。たとえば、掃除は自分で進め、飾りの場所は家族に確認してもらいたいなら、両方を同じ日に詰め込まず、それぞれ相談できるタイミングを決めておくとよいでしょう。
日取りを大切にしたい人と、家事の負担を減らしたい人で希望が違う場合は、「避けたい日があるか」「どの飾りを出すか」を先に共有します。希望が分かってから候補を絞れば、当日になってやり直すことを避けるための準備にもなります。
ここで挙げた順番は、家庭で考えるための例です。神社から受けた飾りに案内が付いている場合や、地域で決まった習慣がある場合は、その内容も踏まえて相談してください。家族の信仰に関わることは、家族に相談して決めるようにしましょう。
予定が立ったら、カレンダーには飾る日だけでなく、場所の確認や買い物も必要に応じて書き添えておきましょう。大きな作業を増やすためではなく、当日になって迷う部分を減らすためのメモとして使ってみてください。
外す日も確認して、年末の予定に入れる
飾り始めと合わせて、外す時期の確認先も決めておきましょう。神社本庁は、正月飾りを外す「松納め」と鏡餅の「鏡開き」を分け、いずれも地域の習慣を大切にするよう案内しています。玄関の飾りを外す日と、鏡餅を下げる日を同じだと思い込まないことが確認のポイントです。
神社に納める予定がある場合は、受け入れの有無も事前に確認します。買ったときに付いていた案内は、飾り終えるまで確認できる場所に残しておくとよいですね。詳しい扱いは、先ほどの神社本庁の案内や、地域の神社などで確かめられます。
正月飾りは12月13日以降が開始の目安で、迷ったら28日ごろを候補にしながら、家の習慣と予定を合わせて考えます。飾る場所を決め、必要な準備を分けておくことから、自分の暮らしに合う年末の支度を整えていきましょう。

