こし器がないときの代用品まとめ|家にあるもので今すぐ“裏ごし”する方法
「プリンを作ろうと思ったのに、こし器がない…」
「スープを滑らかに仕上げたいのに、どうすれば?」
そんな風に、料理中に “こし器が必要” という場面に出くわして困った経験はありませんか?
実は、家にあるもので代用することができるんです。
今回は、こし器がなくても慌てずに済むように、代用品の選び方や使い方を詳しく解説します。
初心者でもすぐ試せる方法ばかりなので、料理のハードルを下げたい人にもぴったりです。
こし器がないときの “困った!” を、一緒に解決していきましょう。
こし器がないとき、どうする?|まず知っておきたい“こし器”の役割
料理のレシピに「こす」と書いてあるだけで、道具が必要なんじゃ…と不安になることってありますよね。
でもまずは、「こし器ってそもそもどんな役割があるのか?」を知ることで、代用品のイメージもつかみやすくなります。
そもそもこし器って?裏ごし・濾しの基本
こし器とは、食材や液体を網や布などで “こして” 滑らかにするための道具です。
料理によっては「裏ごし器」や「ストレーナー」とも呼ばれ、素材や用途で名前が変わることも。
例えば、
・スープの繊維を除いて口当たりをよくする
・プリンや茶碗蒸しの卵液をなめらかに仕上げる
・さつまいもやかぼちゃを裏ごししてデザートに使う
など、 “食感を整える” のが主な目的です。
裏ごし器・ふるい・茶こし…似たような道具との違い
似たような道具に「ふるい」や「茶こし」がありますが、それぞれ役割や形状、向いている料理が異なります。以下の表で違いを整理してみましょう。
道具名 | 特徴 | 向いている用途 |
---|---|---|
裏ごし器 | 網目の粗さに幅があり、押し出してこすタイプ。しっかり力をかけて濾せる。 | さつまいも・かぼちゃ・プリンなどのペースト状の裏ごし |
ふるい | 粉類をふわっと振るうための道具。網目はやや粗く、粉を均一にするのが目的。 | 小麦粉・片栗粉などの粉ふり作業 |
茶こし | 液体をこすのに適した小さめサイズの網。少量のこし作業に便利。 | 卵液・出汁・お茶など少量の液体濾し |
このように、形は似ていても用途や性能には違いがあります。
裏ごし器は滑らかさ重視の料理に最適で、力をかけて素材をこすことができます。 ふるいは粉類を均等にするのが目的で、裏ごしには少し不向きです。 一方、茶こしは小さな網で少量をこすのに便利。プリンの卵液などをこすときにはぴったりです。
それぞれの特性を知っておくと、家にあるもので何を代用にするべきか、スムーズに判断できるようになりますね。
こし器が必要になる主な料理とシーン(プリン・スープ・離乳食など)
こし器を使う主な料理は以下の通り。
・プリンや茶碗蒸し:卵の白身や気泡を取り除くため
・ポタージュやスープ:野菜の繊維を取り除き、口当たりを良くする
・離乳食:固形物をなめらかにして飲み込みやすくする
・ジュースや出汁:異物や繊維をこすため
それぞれのシーンに合った代用品を使うことで、目的はしっかり果たせます。
代用品は家の中にある!おすすめこし器代用アイテムと使い方
こし器がないからといって、わざわざ買いに行かなくても大丈夫。
家庭にある道具で、しっかり代用することができます。
ここでは、よく使われている代表的なアイテムとその使い方を紹介します。
①キッチンペーパー|使い方と向いている料理
キッチンペーパーは、液体をこすのにとても便利。
プリンの卵液や出汁を濾すときに使えば、細かいカスや白身の塊もしっかりキャッチしてくれます。
【使い方】
ザルやカップにキッチンペーパーを敷いて、上から液体を注ぐだけ。
ペーパーが破けないようにゆっくり注ぐのがポイントです。
【注意点】
水に弱いタイプは破れることもあるので、「リード」など厚手タイプがおすすめです。
②コーヒーフィルター|液体向けの便利アイテム
コーヒーフィルターも、出汁やジュースなどの液体に向いています。
ペーパーが丈夫で、微細な繊維もしっかりキャッチ。
【使い方】
ドリッパーやコップにセットして、液体をゆっくり注ぎます。
目詰まりしやすいので、少しずつ濾すのがコツ。
③ザル・粉ふるい・ストレーナー|万能タイプの代用品
手軽に使えるのが、金属製やプラスチック製のザルや粉ふるい。
ある程度の固形物を取り除くには十分な機能があります。
【使い方】
鍋やボウルの上に乗せて、食材を押し出すようにこすと◎
細かくしたい場合はスプーンの背で押し付けるといいですよ。
④茶こし・急須・ガーゼ・不織布|意外と使える道具たち
茶こしや急須の内網は、卵液などの少量こしに便利。
また、ガーゼや不織布(マスク素材など)も簡易的なこし器代わりに。
【注意点】
布系は洗って再利用できますが、衛生面には注意。
新品のガーゼを使うか、食品用の不織布が安心です。
⑤ 100均で買える!裏ごし器代用品のおすすめ
ダイソーやセリアでは、「茶こし」「ミニストレーナー」「粉ふるい」などが100〜200円で購入できます。
中には、持ち手付きで鍋やボウルに直接セットできる便利なタイプも。
こし器としてだけでなく、お菓子作りや油こしにも使えるので、1つ持っておくと安心です。
料理別に選ぶ!こし器代用品のおすすめと工夫ポイント
ここからは、料理の種類に合わせた “代用品の選び方” をご紹介します。
目的に合った道具を使えば、仕上がりもばっちりです。
プリン・茶碗蒸し・卵液:なめらかさ重視のこし方
卵液のなめらかさは、口当たりの満足度に直結する大事なポイントです。とくにプリンや茶碗蒸しのような料理では、口に入れたときの「すっととろける感覚」が決め手になります。茶こしやキッチンペーパーを使ってこすことで、白身のかたまりや泡を除き、なめらかさをしっかり出すことができます。注ぐときはできるだけ高い位置から注がず、泡立てないようにそっと流し込むのがコツ。
さらに一手間かけて、こす前に軽く裏ごしスプーンなどで混ぜると均一になりますよ。
スープ・ポタージュ:繊維感を残さず仕上げたいとき
ザル+キッチンペーパーの組み合わせは、手軽ながらも非常に優秀な方法です。 ザルの形状に合わせてペーパーをセットし、食材を注ぎながらゆっくりと濾していくことで、滑らかなスープやポタージュに仕上がります。 細かい繊維や食材のかけらをしっかりキャッチしてくれるので、なめらかな食感にこだわりたい人にもぴったり。
ただし、時間をかけすぎるとペーパーが目詰まりする場合があるため、途中で新しいものに替えるのも効果的です。
さつまいも・かぼちゃなどのスイーツ:裏ごしに使える身近な道具
スプーンの背で押しつぶす or ザルで裏ごしするのが定番の方法です。 特にさつまいもやかぼちゃは、しっかり加熱してやわらかくしてから行うと、滑らかなペースト状にしやすくなります。 ザルを使う場合は、少しずつ押しつぶすようにしてこすと、粒が残りにくく、なめらかな仕上がりに。
また、時短したいときには、ポリ袋に入れて手で揉んでからストレーナーでこす方法もおすすめです。 袋の中である程度つぶしておくことで、こす手間が減り、洗い物も少なく済みます。 さらに、ポリ袋ごと冷凍保存もできるので、作り置きにも便利なテクニックです。
離乳食:安心・清潔にこすためのおすすめ代用品
清潔さが大事なので、キッチンペーパーや新品のガーゼを上手に活用しましょう。 とくに離乳食は赤ちゃんが直接口にするものなので、できるだけ衛生的で使い捨てしやすいものを選ぶと安心です。 キッチンペーパーを使う場合は、しっかりと厚みがあるタイプを選ぶことで、途中で破ける心配が減ります。 また、ガーゼはベビー用品売り場などで食品にも使えるタイプが販売されているので、気になる場合はそういった商品を選ぶのも◎。
ベビーフードを冷凍保存する前に、なめらかさをチェックしてから一度こしておくことで、赤ちゃんの飲み込みがスムーズになり、食事タイムも安心。 特に繊維が多い野菜や食材は、そのままだとつぶつぶ感が残ってしまうことがあるため、一手間加えるだけで食べやすさがぐんとアップしますよ。
出汁・ジュース:液体系の濾しに適した素材とは?
コーヒーフィルターやリードペーパーは、液体をきれいに濾すのに非常に優れています。 特に澄んだ出汁やジュースを作りたいときには、ペーパーの細かい目が余分なカスをしっかりとキャッチしてくれるため、仕上がりがとても美しくなります。
また、味噌こし器やメッシュ素材の急須も、こし器の代用として使うことが可能です。 味噌こし器は持ち手があり安定して使いやすく、急須はメッシュが細かいため卵液や出汁などの濾し作業に向いています。 用途に応じてこれらのアイテムを使い分けると、料理の仕上がりがぐんと良くなりますよ。
代用品をうまく使うコツ|仕上がり・手入れ・衛生面もチェック
代用品はあくまで「本物のこし器」ではないので、コツを押さえると失敗を減らせます。
また、手入れや衛生面も安心して使うためのポイントです。
素材別の使い方と注意点(紙・布・金属など)
・紙(キッチンペーパー・フィルター)→一度きりの使い切りが基本
・布(ガーゼ・不織布)→清潔なものを使用し、再利用は最小限に
・金属(ザル・茶こし)→熱湯消毒もでき、繰り返し使えて経済的
料理の仕上がりを左右するポイント|口当たり・粒残り・香り
食材の粒を取り除くことで、驚くほど “プロっぽい仕上がり” に仕上げることができます。 とろみや滑らかさが求められる料理では、こうした細かいひと手間が見た目や口当たりに大きく影響します。 たとえば、ポタージュやプリンなど、なめらかさが印象を左右する料理では、繊維が残っていると舌ざわりが悪くなり、せっかくの味も雑に感じられてしまうことがあります。
繊維が残ると重たく感じる料理も、丁寧にこすだけでスルッと食べやすくなり、全体の印象が軽やかに変わります。 また、なめらかに仕上げることで味のなじみも良くなり、素材の風味がより引き立つようになりますよ。
こし器代用品の衛生対策|使い捨て?再利用?
使い捨てが基本ですが、ガーゼやストッキングタイプの代用品は、きちんと洗ってしっかり乾燥させれば、再利用することも可能です。 ただし、何度も使うことで繊維が傷んだり、目に見えない汚れがたまってしまうこともあるため、慎重に扱う必要があります。
とくに湿度の高い時期や連続使用する場合は、雑菌が繁殖しやすくなるため注意が必要です。 定期的に煮沸消毒や漂白処理をするか、できれば毎回新しいものに交換するのがより安心です。 繰り返し使うときは「このくらいで大丈夫かな?」と迷うより、気持ちよく使えるよう衛生面に気を配っておくと安心ですよ。
後片付けをラクにする!洗いやすい代用品とは
金属ザルやストレーナーは、使用後すぐに水でしっかりと流すことで目詰まりを防げます。 細かい食材が網に残ることが多いため、洗うタイミングが遅れると汚れが落ちにくくなることも。 そのため、使い終わったらなるべく早めに洗うのがポイントです。
布や紙タイプはそのまま破棄できるので、洗う手間がなく衛生的にも安心。 ただし、繰り返し使う布類はしっかり乾燥させて保管しましょう。 料理の種類や使用頻度に応じて、洗えるものと使い捨てを上手に使い分けるのがおすすめです。
よくある失敗と対策:目詰まり・こぼれ・破けなど
・液体を一気に入れすぎると破ける場合があり、思わぬところからこぼれてしまうこともあるので注意が必要です。
・ザルの目が粗すぎると、こしたい細かい繊維や粒がそのまま通ってしまい、仕上がりに不満が残ることがあります。
・押しつぶすと素材が詰まることもあり、目詰まりによって液体の流れが悪くなって、作業が進みにくくなる原因になります。
・また、あまり強く押しすぎると、ザルやフィルターが破損するリスクも。
→少しずつ、丁寧にこすことで仕上がりも美しくなり、トラブルも防げます。焦らず、ゆっくり進めるのが成功のポイントです。
ネットやSNSで人気!こし器代用の口コミアイデア集
身近な工夫は、やっぱりリアルな体験談から学べるもの。
SNSや口コミで「これよかった!」という声をもとにした代用術を紹介します。
「やってよかった」こし器代用法のリアル体験
・「リードのキッチンペーパーが破けにくくて最高!厚みがあって安心感があるし、出汁もきれいに濾せたよ」
・「コーヒーフィルターで出汁とったら、澄んでてキレイだった。使い終わったらそのまま捨てられるのもラクで助かる」
・「プリンはザルでもOKだったよ。目が細かいと滑らかになるし、スプーンで優しくこすととてもきれいに仕上がった」
X(旧Twitter)や知恵袋で話題になった裏技
・「不織布マスクの表面でこすのもいけた(笑)」という声もあり、見た目には意外でも、液体をきれいに濾すには十分だったという意見がありました。
・「ストッキングのつま先を切って使ってる人もいた!」というアイデアもユニークですが、滑らかな素材がこし器の役割をしっかり果たしてくれるとのこと。
・「使い捨てのマスクなら衛生面も安心だし、いざというときに便利だった」など、使い方にちょっとした工夫を加えることで、代用品として活躍している様子がうかがえます。
→ちょっと変わり種ですが、意外と好評な声も多く、柔軟な発想が料理の可能性を広げてくれます。
代用品としてNGだったアイテムは?(通らない・破れる等)
・普通のティッシュペーパー → 濡れてすぐ破れるうえに、ペーパーの繊維が料理に混ざってしまう可能性もあり、衛生面でも不安が残ります。
・ペラペラのザル → 目が粗すぎて意味がないだけでなく、形が安定しないため押しこしがしづらく、仕上がりにムラが出やすくなります。
・使い古した布 → 繊維が混ざって衛生面が不安ですし、繰り返しの使用で素材が劣化していたり、におい移りなどがあることもあります。調理用には避けた方が安心です。
いざという時のために|手頃に買えるこし器・裏ごし器もチェック
代用品でも十分に対応できますが、こし器はあるとやっぱり便利。
よく使う方には、1つ持っておくのもおすすめです。
Amazon・楽天で人気のこし器・裏ごし器ランキング
・ののじ「裏ごしスプーン」
・貝印のステンレスこし器(大小2種)
・OXOのストレーナータイプなど
レビューを見て選べるのもネット通販の良いところです。
100均(ダイソー・セリア・キャンドゥ)で買える実用タイプ
茶こしや味噌こし、ストレーナーなど、種類はとても豊富にそろっています。
最近では、見た目にこだわった可愛いカラーのキッチンツールや、手にフィットしやすい形状のもの、ボウルに引っ掛けられるような設計のものなど、機能性に優れた商品も登場しています。
さらに、おしゃれなデザインと実用性を兼ね備えたこし器は、使うたびに気分が上がると人気。
季節限定カラーやコラボ商品なども展開されているので、ちょっとしたプレゼントや自分用の“気分転換グッズ”として選ぶのも楽しいですよ。
こし器を選ぶときのポイント(サイズ・素材・洗いやすさ)
・網目の細かさ(目的に合わせて)
・手持ちタイプ or ボウルセットタイプ
・食洗機対応かどうか
これらをチェックして、自分に合う1本を見つけてみてくださいね。
まとめ|こし器がなくても代用品と工夫で料理は十分おいしくなる
こし器がなくても、家にある道具で意外とどうにかなるもの。
キッチンペーパーやザル、コーヒーフィルターなど、工夫次第で美味しい料理が完成します。
大切なのは、「なくても工夫すれば大丈夫!」という気持ちとちょっとの手間。
それだけで料理の幅も仕上がりも、ぐんとアップしますよ。
ぜひ、今日のごはん作りから気軽に試してみてくださいね。