洗濯物が乾いてもゴワゴワ…を防ぐ“やわらか仕上げ”の工夫
毎日の洗濯、がんばって干したのに「なんだかタオルがゴワゴワ…」と感じたことはありませんか?
とくに部屋干しや天気が悪い日が続くと、タオルや衣類が硬くなりがち。そんな時に役立つのが、柔軟剤に頼らない“やわらか仕上げ”の工夫です。
自然派の暮らしが注目される今、肌にも環境にもやさしい方法で、ふんわり洗い上げてみませんか?
部屋干しは意外とゴワゴワしやすい?
「外干しするとパリパリになる」と思っている方も多いですが、実は部屋干しの方がタオルがゴワゴワしやすい傾向があります。理由は、乾くまでに時間がかかること。部屋の中では風があまり動かず、湿気がこもりやすいため、水分が繊維に長く残りやすいのです。
この“じわじわ乾く”状態こそが、繊維を硬くさせる大きな要因のひとつ。さらに湿気がこもると、繊維の奥に洗剤成分が残ったまま乾き、パリパリ感やにおいの元にもなってしまいます。
一方、外干しは風通しがよく、短時間で乾くため、繊維がふんわりしやすい環境。たとえ天日で少し硬くなったとしても、部屋干しで時間をかけて乾いたものとは、やわらかさの質が違います。
タオルや衣類がゴワゴワになる原因とは?
まずは「なぜ洗濯物が硬くなってしまうのか」を知ることから。主な原因は次の3つです。
- 繊維に洗剤が残っている
すすぎが不十分だと、繊維の間に洗剤成分が残り、乾いたときに硬くなってしまいます。 - 乾くのに時間がかかっている
部屋干しや風通しの悪い環境だと、水分が残ったまま時間が経過し、繊維がパリパリに。 - 繊維が押しつぶされている
脱水しすぎや、干し方によって繊維が寝てしまい、ふんわり感が失われることも。
柔軟剤なしでも“ふんわり”を目指せる!やわらかく仕上げるポイント
ここからは、柔軟剤を使わずにふんわり仕上げるための工夫を紹介します。
1.すすぎは「たっぷり&二回」がおすすめ
意外と見落としがちなのが、すすぎの回数。節水モードよりも「ためすすぎ+2回すすぎ」を選ぶと、繊維に洗剤が残りにくくなります。
特にタオルは吸水性も大事なので、しっかりすすぐことでやわらかさにもつながります。
2.脱水は“短め”がふんわりのコツ
長く脱水すると水分は減りますが、その分繊維がぎゅっと押しつぶされてしまいます。
脱水時間は1分程度にとどめて、残った水分は干すときにしっかり飛ばしましょう。
なお、洗濯機の風乾燥モード(送風のみ)を使うのもおすすめ。熱を使わないので繊維が傷みにくく、部屋干しより早くふんわりと乾かすことができます。
3.干す前にタオルを「パタパタ」して空気を含ませる
干す直前にタオルを軽く振る or パタパタと広げることで、繊維が立ち上がり、ふんわり感アップ。
洗濯ネットに入れていたタオルも、このひと手間で仕上がりが変わります。
面倒でやってなかった“タオルをパタパタ”。半信半疑でやってみたら、乾いたときの手触りが全然違うし、タオルを振るのもちょっと楽しくて今ではクセになっています。
4.風が通るように「間隔を空けて干す」
干し方も大事なポイント。ぎゅうぎゅうに干すと乾きにくく、ゴワつきの原因に。
5~10cm程度の間隔を空けて、風の通り道を作るのが理想です。
5.部屋干しでも乾きを助けるアイテムを活用
天気が悪くても、除湿機やサーキュレーター、扇風機などを併用すれば、ふんわり感を保てます。
特にタオルは乾きにくいので、下から風を当てると効果的です。
部屋干しの悩みといえば「におい」も気になりますよね。ふんわり仕上げとあわせて、におい対策もチェックしておきたい方はこちらの記事もどうぞ。
→部屋干しのにおい対策!梅雨でも快適に干すコツとグッズまとめ
6.タオルは“立て干し”がふんわり長持ち
物干し竿に二つ折りにすると、どうしても重なった部分が乾きにくくなります。
バスタオルスタンドやピンチハンガーを使って立て干しすると、全体に空気が当たりやすくなり、乾きも早くなります。
7.天然素材の洗濯アイテムを選ぶ
洗濯のときに使う道具にも注目。重曹やクエン酸などの自然素材を取り入れると、柔軟剤を使わずとも繊維がやさしく仕上がります。
クエン酸は水に溶かして最後のすすぎに加えると、静電気も防げておすすめ。
【衣類別】やわらかく仕上げるためのひと工夫
タオル以外のアイテムも、ちょっとした工夫で心地よい肌ざわりに近づきます。
●肌着・Tシャツなどの薄手衣類
- 脱水時間は短く
- 乾燥中は風を循環させて、繊維がごわつかないように
- ネットに入れて洗うと摩擦が抑えられます
●ジーンズ・パーカーなどの厚手衣類
- 裏返して干すことで乾きやすさUP
- 脱水後すぐに干し、風をしっかり当てる
●ふわふわが命のフェイスタオル・バスタオル
- 振って空気を含ませてから干す
- ピンチハンガーで“じゃばら干し”にすると乾きやすい
- 天日干し後に「手もみ」でほぐすのも効果あり
湿度が高いと乾きにくくなり、ゴワつきやすさも増します。部屋干しの環境を快適に整えるために、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
→100均でできる!湿気・カビ対策グッズ10選【手軽にできる除湿】
まとめ|ふんわり仕上げは“ちょっとした気づかい”から
タオルや衣類をやわらかく仕上げたいとき、つい柔軟剤に頼りたくなりますが、洗い方・干し方・風通しの工夫で、ふんわり感はぐっと変わります。
特別な道具がなくても、今日からできる工夫ばかり。
お肌にもやさしい、心地よい洗濯の時間を楽しんでくださいね。