じめじめと湿気の多い梅雨。気がつくと「なんだかカビ臭い…?」なんてこと、ありませんか?
実はカビの発生を防ぐには、梅雨が本格化する前の“ひと手間”がとても大切。今回は、家の中でできるカビ対策を5つのポイントにしぼってご紹介します。どれも今からすぐに始められることばかりなので、暮らしの見直しにぜひ取り入れてみてくださいね。
換気を見直して「湿気をためない」工夫を
カビの大好物は「湿気」。特に気温と湿度が高くなる梅雨の時期は、窓を閉め切る時間が増え、空気の通り道がなくなってしまいがちです。
梅雨入り前には、まず家の中の空気の流れをチェックしてみましょう。対角線上の窓を開ける、扇風機で空気を循環させるなど、湿気がこもらない工夫が効果的です。
浴室やキッチンのような湿気がたまりやすい場所は、換気扇を定期的に掃除することもポイント。ホコリがたまると換気力が落ちてしまうので、湿気が外に出にくくなってしまいます。
掃除で「カビのもと」を取りのぞく
カビの胞子は、空気中をただよいながら住みやすい場所を探しています。つまり、ホコリや皮脂汚れなどが残っていると、それがカビの栄養源になってしまうんです。
梅雨前のこの時期こそ、いつもより念入りに掃除しておきたいところ。特に気をつけたいのは以下のような場所です。
- 浴室のゴムパッキンやタイルの隙間
- 洗面所の壁や床の隅
- 窓のサッシやカーテンレール周辺
- キッチンのシンク下やコンロ周り
掃除の際は、「アルコールスプレー」や「重曹水」など、防カビ効果のあるアイテムを活用すると、より清潔な状態を保ちやすくなります。
お風呂のパッキンって意外と見落としがちで、ある日ふと見たらうっすら黒ずみが…。それ以来、月1回の「パッキン掃除デー」を作っています。
収納スペースの「通気性」を見直す
クローゼットや押し入れの中は、意外と湿気がたまりやすい場所。服や布団などの布製品をギュウギュウに詰め込んでいると、空気が流れず湿気がこもり、カビの温床に…。
そんなときは収納の仕方を少しだけ見直してみましょう。
- 衣類や布団は詰め込みすぎず、7〜8割収納に
- スノコやすのこ状の棚板を使って空気が流れる仕組みをつくる
- 定期的に扉を開けて、風通しを確保する
また、湿気を吸いやすい木製家具の中にも、「除湿剤」や「新聞紙」を入れておくと効果的。100円ショップなどでも手軽に手に入りますよ。
布製品は「洗って乾かして」から収納を
カビは湿った布を好みます。特に冬物の衣類や寝具、使っていないクッションカバーなど、長期間しまうものこそ要注意です。これらは使わない間に湿気を含みやすく、そのまましまってしまうと、次に取り出したときにカビや嫌なにおいが発生してしまう原因になります。
収納前には、なるべく一度洗って、しっかり乾かしてからしまうのが理想的です。特に厚手の布団やニット類などは、表面が乾いていても中に湿気が残っていることがあります。天日干しできない場合は、浴室乾燥機や布団乾燥機、衣類乾燥機などを活用して、内部まで完全に乾かすことが大切です。
また、洗えないアイテムについても油断は禁物です。靴やバッグなどの小物類は、乾いた布で全体をしっかり拭き、革製品であれば専用のケア用品を使って湿気と汚れを取り除いておくと、カビの発生を防ぎやすくなります。さらに、乾燥剤や防カビ剤を一緒に入れておくと、より安心して保管できます。
これらの一手間が、カビのない清潔な暮らしを支えてくれます。しまう前の準備を丁寧にして、次に使うときも気持ちよく取り出せる状態を整えておきましょう。
除湿アイテムを上手に取り入れる
最後は、除湿グッズの活用です。
梅雨の時期はどうしても室内の湿度が高くなりがち。そんなときは、除湿機や除湿剤などのアイテムが強い味方になります。
以下は、使いやすくて取り入れやすい除湿アイテムの一例です。
アイテム名 | 特徴・おすすめポイント | 使用場所の例 |
---|---|---|
コンパクト除湿剤 | 手のひらサイズで置くだけ簡単 | クローゼット、靴箱 |
珪藻土スティック | 繰り返し使えるエコな素材 | 引き出し、収納ケース |
炭入り除湿パック | 消臭・湿気取りのW効果 | 押し入れ、下駄箱 |
吊り下げ式除湿剤 | 衣類と一緒に吊るせるタイプ | クローゼット、洋服掛け |
湿気取りシート | 床に敷いてカビ防止 | 布団の下、棚の底板 |
電気式除湿機 | 広範囲をしっかり除湿 | リビング、寝室 |
湿度計 | 湿度を数値でチェック | 各部屋に1つあると安心 |
いずれも100均や無印良品、ホームセンターなどで手に入りやすく、場所に合わせて使い分けると効率的です。
100均の除湿剤って正直どうなんだろうと思ってましたが、靴箱のにおいが減った気がして、いまでは常備しています。
「ちょっとじめじめしてきたな」と感じたら、こうしたグッズを取り入れて、早め早めに湿気対策を始めておくと安心ですね。
おわりに:早めの対策で、梅雨も快適に
「カビ対策は梅雨が始まってから」では、実はちょっと遅いかもしれません。
今回ご紹介した5つの対策は、どれも“梅雨前だからこそ”効果が出やすいもの。ほんの少し意識するだけで、おうちの空気も気分もずっと心地よくなるはずです。
今年の梅雨は、カビ知らずの快適空間で過ごしましょう。