義母への「母の日」、距離感を大切にするのがカギ
母の日に義母へ感謝を伝えたいと思っても、ちょっと迷ってしまうのが「距離感」。実の母とは違って、関係性や付き合い方が人それぞれだからこそ、気をつけたいポイントがいくつかあります。
たとえば、頻繁に会っている義母ならメッセージを添えた贈り物が自然に思えるかもしれません。でも、あまり会う機会がない場合や、ちょっと気をつかう関係性の場合は「どう伝えるか」が意外と難しいもの。
無理に何かを贈ったり、過剰に感謝を伝えようとすると、かえって気まずくなることもあります。大切なのは“ちょうどいい距離”を保ちながら、相手を気遣う気持ちを表すこと。
義母との関係性によっては、「何もしない」という選択がベストなこともあるかもしれません。それでも、心の中では「ありがとう」と思っている——そんな気持ちが少しでも伝わるような、やさしい表現を選んでいきたいですね。
母の日のメッセージ、どんな言葉が喜ばれる?
義母へのメッセージは、形式ばらずに、やわらかい言葉で気持ちを伝えるのがポイントです。とはいえ、いざ書こうとすると「何を書いたらいいかわからない」と手が止まってしまう方も多いはず。
そんなときは、以下のような基本パターンを意識してみてください。
- いつもありがとうございます
- 体調に気をつけてお過ごしください
- またお会いできるのを楽しみにしています
これだけでも、立派なメッセージになります。長文である必要はなく、丁寧な気持ちが伝われば十分です。
文例としては、たとえば:
また、メッセージカードや手紙も素敵ですが、LINEなどのメッセージアプリでも気持ちは十分に伝わります。日頃のやりとりの延長線上で、さりげなく感謝の言葉を添えるのも、自然な形で良いですね。
避けたいNG表現とありがちな失敗例
気持ちを込めて書いたつもりでも、うっかり失礼に聞こえてしまう表現もあるので注意が必要です。
たとえば、「お義母さんなのに本当のお母さんみたい」など、一見褒めているようでも、相手によっては“線引きがあいまい”で戸惑わせてしまうことも。また、「これからも元気で長生きしてくださいね」など、年齢を強調するような言葉も人によっては微妙な気持ちになるかもしれません。
ほかにも、義母が苦手な食べ物を知らずに贈ってしまったり、「一方的な感謝の押しつけ」になってしまったり……。たとえば、「〇〇さんのようになりたいです」など、自分と比べるような表現も避けた方が無難です。
「伝えたい気持ちはあるけど、失礼にならないようにしたい」——そんなときは、無理に特別な言葉を探さなくても大丈夫。シンプルに「ありがとうございます」「どうぞお元気で」といった一言が、一番やさしく届くことも多いのです。
プレゼントを添えるなら?メッセージと相性の良いギフト例
メッセージに加えて、ちょっとしたプレゼントを添えたい場合もありますよね。でも、あまり気をつかわせるものや、高価なものを贈ると相手が戸惑ってしまうことも。
そこでおすすめなのが、“消えもの”と呼ばれるお菓子やお茶、ちょっとしたお花など。もらっても場所をとらず、気軽に楽しんでもらえるのが特徴です。
たとえば:
- 季節の焼き菓子や和菓子
- 小さめのブーケやカーネーション
- ちょっと上質なティーバッグやコーヒーセット
こうしたアイテムに、短いメッセージを添えるだけでも、心のこもった贈り物になります。特別なものでなくても、「自分のことを思って選んでくれた」と伝わることが、何よりもうれしいことなんです。
また、義母によっては「気をつかわせてしまうのが申し訳ない」と感じる方もいます。そんなときは「お好きならどうぞ♪」と軽いトーンで渡すか、メッセージだけにしておくのも十分な心づかいです。
ささやかな贈り物でも、気持ちがこもっていれば十分喜んでもらえます。
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義母との距離感に悩んだら…無理のない感謝の伝え方を
「母の日だから何かしなきゃ」と思うほど、プレッシャーになってしまうこともあります。義母との関係が少し気がかりなときや、まだ距離が縮まっていない場合は、無理に気をつかいすぎなくても大丈夫。
一言のLINEメッセージや、夫を通じての伝言、あるいは何もしない選択も、立派な“思いやりの形”です。形式よりも、相手への配慮と心づかいが伝わることの方が大切。
母の日は「ありがとう」を伝えるきっかけのひとつですが、何より大切なのは、義母との関係をこれからも心地よく続けていけること。自分も相手も、どちらも無理をしない形で、やさしい距離感を保てるといいですね。
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