面倒くさがりでも続いた「5分だけ片付け」のきっかけ
「部屋を片付けたいけれど、やる気が出ない…」
そんな思いを何度も繰り返してきたわたし。やる気があるときは一気に片付けようとして途中で力尽きたり、気分が乗らない日は見て見ぬふりをしたり。片付けの波に振り回される暮らしに、ちょっと疲れていました。
そんなある日、SNSで目にしたのが「5分だけ片付けてみる」という言葉。たった5分?それだけで何か変わるの?と半信半疑だったけれど、「それならできるかも」と、なんとなく始めてみることにしました。
気合いを入れずに、軽い気持ちで。今日はここだけ、と決めて始めた“5分片付け”。それが思った以上に続いたことで、少しずつ日常に変化が見えてきたんです。
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「5分だけ」で習慣化できた理由と、実感した3つの変化
1. ハードルが低くて始めやすい
「5分だけなら、やってもいいかな」
その感覚が、わたしにはちょうどよかったんです。
時間を区切ることで、「全部片付けなきゃ」というプレッシャーから解放されて、むしろ気軽に始められるようになりました。今日は洗面台のまわりだけ、明日はバッグの中身を整理、というように、毎日少しずつ。
面白いことに、5分だけのつもりでも、「ここもやっちゃおうかな」と、気づけば10分、15分やっている日もありました。逆に、5分で終わらせても罪悪感ゼロ。やる気よりも“時間”を味方につけたことで、片付けのハードルがぐっと下がったんです。
気がつけば、毎日どこかしら手を動かしている自分がいて、「片付けること」が特別なイベントではなく、日常の一部になっていました。
2. 小さな達成感がやる気を後押し
5分だけでも、ひとつ片付けが終わると「今日もできた」という達成感があります。それが思っていた以上に心地よくて。
朝、洗面所の棚を少し整えただけでも、スッキリした空間を見ると気分が晴れたり、夕方にリビングのテーブルの上を片付けただけで、「よし、今日の自分も悪くない」なんて思えたり。
片付けって、“完璧に終わらせる”ことじゃなくて、“自分が気持ちよく過ごせる状態を少しでもつくる”ことだったんだなと気づきました。
そしてその気持ちの変化が、他の家事や仕事にもいい影響を与えてくれるんです。「とりあえずやってみる」って、思ったよりも力になるものですね。
3. 気づけば“やらないと落ち着かない”習慣に
最初は「5分でいい」と自分に言い聞かせながらやっていた片付けが、ある日ふと、「今日はまだ何も片付けてないな」と落ち着かない気持ちになっていることに気づきました。
やらなきゃ、ではなく、“やらないと変な感じ”に変わっていたんです。
これってまさに、習慣化の始まりですよね。
それからは、ちょっと手が空いたときに自然と片付け始めたり、むしろ片付いていない場所が目に入ると気になってしまったり。強制でも義務でもなく、自分のリズムの中で「整える」時間が当たり前になっていきました。
いつの間にか、気合いゼロで始めた5分片付けが、わたしの暮らしにしっかり根づいていたのです。
少しずつ“整える”ことが楽しくなってきたら、次は「どこを見直すか」も意識してみて。
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無理なく続けるための「5分片付け」習慣化のコツ
「ちょっとだけやってみよう」と思える“ゆるさ”が魅力の5分片付けですが、無理なく続けるためには、いくつかのコツがあります。
まずおすすめなのは、「やる場所を決めておく」こと。たとえば「朝の洗面所」「夜のリビングテーブル」など、時間帯とセットで決めると習慣にしやすいです。
また、キッチンタイマーやスマホのアラームを使って“時間を区切る”のもポイント。ダラダラ続けず、あくまで「終わりがある」という安心感を持たせることで、気楽さが保てます。
最初から毎日やらなきゃ!と思うと疲れてしまうので、まずは「週に3日」からでも十分。頑張らないこと、完璧を求めないことが長く続ける秘訣です。
「5分だけ」でも、暮らしはちゃんと整っていく
暮らしを整えるって、なにも大きなことをしなくていいんですよね。
ほんの少しの行動でも、積み重なれば大きな変化になるんだと、5分片付けを通して実感しました。
散らかりをゼロにすることが目標ではなくて、「自分が気持ちよく過ごせる空間を増やすこと」が大切。そのための小さな習慣なら、面倒くさがりのわたしにも続けられました。
忙しくて時間がない日も、なんとなくやる気が出ないときも、「5分だけ」。
まずはちょっとだけ始めてみる。その一歩が、思っている以上に暮らしをラクに、そして心地よくしてくれるはずです。
小さな習慣を重ねていくと、自然と「無駄」にも気づきやすくなります。
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